2016年9月9日金曜日

議員定数削減は議会に求められるチェック機能を弱めることに


町議会の定数問題

     が出されています

町議会議員選挙になると必ず出てくるのが「議員定数削減」問題です。削減する議員分の歳費が減ることから「定数削減もいいかな?」と誤解されている町民の方もおられます。
 今回の大井町議選で定数削減について選挙公報で触れている候補者が4人います。地方自治法上の定数は24ですが、大井町議会の定数は現在14となっており、議員1人当たりの町民数は1212人で、松田町で921人、中井町は821人、開成町は1437人と比較してもそれほどかけ離れていません。
 いま地方政治には少子高齢化問題、人口減少問題、子育て支援や高齢者福祉と介護問題など様々な問題が山積しており、町が一体になっての問題解決が求められています。

議員の役割は

   税金の使い方のチェック

日本共産党大井町支部がお願いした「町民アンケート」には、町議会に望むものの一番として「税金の無駄遣いのチェック」となっています。議会には4年間で300を超える議案が提案され、きちんと吟味し、町民が納めた税金の使い方を厳しくチェックしなければなりません。また、町の財政に無駄遣いはないかきちんとチェックし、問題がないか明らかにすることが大事だと考えています。この大井町議会では11人の議員が町長の提案にすべて賛成してますが、それでは議案のチェックの役割を果せないのではないでしょうか。
 議会に提案される議案は難しいものも多く、議員の中でも全ての議案の検討を行うには苦労が伴います。それだけに、議案の問題点をあぶりだし、質していくためには一定の経験と議案を読み解く力など議員として一定のスキルが求められます。
そして、4年に1度の選挙で改選され、一定数の議員が入れ替わることを考えれば一定数の議員が必要です。もし少数の議員になれば議会のチェック機能が弱まり、町民全体の大きな損失になることは間違いありません。

多様な意見を反映させる

    ことは民主主義の問題

議員は、多様な階層、さまざまな地域から選ばれた代表であり、町民の願い・要望を議会に届ける大事な役割を持っています。もし、定数削減になれば、少数意見が切り捨てられ多様な意見を反映することができなくなります。そして、住民の声が議会にとどくことができなくなります。これは、町政に多様な意見を反映させるべき民主主義の根幹を脅かすことになります。
 町議会の定数削減は議会の役割を弱め、町民にとって大きな損失になることは間違いありません。

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